風水の世界事情

風水の世界事情 というと、まず、台湾・香港・中国などの中国人地区、シンガポール・マレーシア、タイなどの華僑が多くいる地、アメリカやカナダなど華人移民国、韓国などでは風水は人気があり、それぞれの国の文化や環境と融合しながら、風水師が活躍している。

台湾は世界で最も風水が社会に浸透している国といえる。風水は既述の通り中国大陸で創設され、陰陽五行説や八卦などの考え方が根底にある。

ところが、文化大革命により中国の伝統的思想が排除され、その中に占術や風水なども含まれていたことで迫害され、そのため多くの占い師や風水師や関連書物が台湾や香港に逃れてきた。

その結果、台湾や香港でその思想研究が継承され、台湾や香港は風水の古典に関する研究が世界でも最も発展した。

風水の世界事情 香港
香港でよく見れるビルのデザイン

台湾

台湾では風水というものが、あらゆる場面でその影響力を持っています。個人宅としての住居や店舗、オフィスのレイアウトなどの比較的身近で日常生活に関係した場面から国レベルの都市計画のシーンのまで、風水が活用されています。

一般的に日本の玄関のドアは、外に向かって開くように設計されていることがほとんどです。

風水の世界事情 日本の玄関

室内のドアも同様で、外開きになっています。これは、ドアを内開きで設置すると中の利用スペースがドアに取られてしまい、スペースが狭くなるのを避けてのことだと思います。

ところが、台湾のドアは、ほとんどのドアが内開き、つまり内側に向かってドアが開くようになっています。

風水の世界事情 台湾
ほとんどの玄関ドアは内開きです

少しでも自分のスペースを確保したいがために、集合住宅では下駄箱などを廊下の共有敷地に置くことも厭わない台湾人らしくありません。

つまりは内側のドアにするのは、風水理論からなんです。それは、「財」や「福」外側から内側にがやってくる、という考えからです。

シンガポール

シンガポールの有名なマーライオン像は、シンガポール内に悪い氣が入り込まないように、シンガポールを守るために設置された、と言われています。

シンガポールのマーライオン
シンガポールのシンポル-マーライオン像

また、2008年に開設されたシンガポールフライヤー、ここには巨大観覧車があります。開設当初は、都会と反対周りで金融地区のファイナンスシャルディストリクトに向かって回っていました。

ところが当地の風水師たちがそろって、「この観覧車の回転方向では、財や福が街から出て行ってしまう」と発言。

そのために日本円数千万の費用をかけて回転方向を直し、海の方向に回るようにしました。

シンガポール・フライヤー
世界最大級の観覧車-シンガポール・フライヤー

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龍羽ワタナベ【台湾正統風水講座】

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