台湾では風水というものが、あらゆる場面でその影響力を持っています。個人宅としての住居や店舗、オフィスのレイアウトなどの比較的身近で日常生活に関係した場面から国レベルの都市計画のシーンのまで、風水が活用されています。
例)一般的に日本の玄関のドアは、外に向かって開くように設計されていることがほとんどです。
室内のドアも同様で、外開きになっています。これは、ドアを内開きで設置すると中の利用スペースがドアに取られてしまい、スペースが狭くなるのを避けてのことだと思います。
ところが、台湾のドアは、ほとんどのドアが内開き、つまり内側に向かってドアが開くようになっています。
少しでも自分のスペースを確保したいがために、集合住宅では下駄箱などを廊下の共有敷地に置くことも厭わない台湾人らしくありません。つまりは内側のドアにするのは、風水理論からなんです。それは、「財」や「福」外側から内側にがやってくる、という考えからです。