台北の北側、夜市で賑わう士林の近くに、
小高い山があり、そこが芝山公園として、
市民の憩いの場となっています。

その中に「芝山巖 惠濟宮」があります。

この廟の創建は1752年と古いのですが、
今の建物は1970年の建立と、比較的新しいのです。
(国の3級古跡に指定)

そして、この芝山公園内は、
1986年に日本人教師6人が亡くなる(六氏先生事件)、
という悲劇が起きた場所でもあります。
(それはまたの機会に書きます)

さて、この廟は、

 【主神】  《名称》
【開漳聖王】《惠濟宮》
【文昌帝君】《文昌祠》
【觀音菩薩】《芝山巖寺》

の三構成、
つまり「宮」と「祠」と「寺」からなっていて、
道教廟と仏教寺が一緒にあるわけです。

では、詳しく見ていきましょう。

まずは、公園入り口の門

後ろに見えるのが102段の長い石段・・・
これは、「芝山巖神社」に続いていた参道です。

「芝山巖神社」とは、
1930年の日本統治時代に建立されたのですが、
今は、廃社となっています。

この石段が、唯一、
ここに神社があったという当時の面影を残しています。

この石段の途中、右側に「洞天福地」と呼ばれる場所があり、
観音様、十八羅漢、そして大きな石があります。

この観音様は、「滴水觀音」といい、
手に水瓶をお持ちです。

この水瓶からは、湧水がしたたり続け、

このお水は霊水といわれ、多くの病気を治してきたそうで、
大変ありがたいものです。

長い石段を上り詰めてから、右側に向かって進むと、
そこは広い平地になっていて、
目指す「惠濟宮」が建っています。

ちょうど修復工事かなんかで、
青いテントがはってあるのが、ちょっと残念…

一般的に廟は、右側の龍の門から入り、
左側の虎の門から出ます。

こちらは全部で10個の香炉があるので、
お線香は10本用意します。

数字を入れてあるところに香炉が置いてあるので、
その順番にお線香を一本づつ差し上げて下さい。

1)先ずは、廟の外にある大きな香炉の前で、
「天公様」に向かってお辞儀をして、
お線香を一本差し上げます。

2)次は、正殿にてこの廟の主神
「開漳聖王様」

3)その横の「註生娘娘様」
お子さんが欲しい方は、
こちらの神様にお願いするといいですよ。

男の子が望みなら白い花束、
女の子なら赤い花束を用意して
神様にお供えしてください。

4)右側の
「元辰様」

5)正殿の左の「福徳正神様」

こちらは一般的に「土地公」と呼ばれる神様です。

ここに大きな古銭が置いてあるので、
これをナデると財運がアップしますよ~

6)後ろの建物に回って
「觀音菩薩様」

7)右側の
「孚佑帝君様」

ビジネスをしている人は、
商売がうまくいくよう、お願いしましょう。

8)左側の
「功徳地蔵王様」

9)2階に上がって正面(香炉は一個)
「文昌帝君様」
「關聖帝君様」
「紫微大帝様」

正面の「文昌帝君様」は、受験の神様として有名で、
受験生たちが、受験票のコピーをこの箱に入れて
合格祈願をしています。

10)一階に降りて、正面から見ての左側、
真ん中の「媽祖様」

媽祖様の右は、
「玄天上帝様」「廣澤尊王様」「郭忠武王様」

媽祖様の左が
「月下仙翁様(月下老人)」「五路財神様」

「月下老人様」は、縁結びの神様として有名ですよね。
「五路財神様」は、財運アップの神様です。

これでちょうど、右側から入って、
ぐるっと一周廻って左側から、出るようになります。

道教の廟って、どこか俗っぽい感じというか、
人間の煩悩が渦巻いているような雰囲気のところが多いのですが、
なぜかこちらの「芝山巖 惠濟宮」では、
そういう印象を受けなくて・・・

すごく爽やかで、
イイ意味で不思議な廟に思えました。

台湾台北市士林区至誠路1段326巷26號