
水天需(すいてんじゅ)

需。有孚光亨。貞吉。利渉大川。
(じゅはまことありおおいにとおる。ていきち。たいせんをわたるによろし。)
カードのストーリー
この卦は、黙って待つ事、或いは、待たされる事の大切さを表します。日本では古くに、「鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス」という言葉があります。その時がなかなか来ないからといって、決して諦める事なく、また逆に、その時がすぐにやって来てしまったとしてもあわてる必要もありません。心の中でしっかりと計画を練りつつ、自然の流れに任せて、その時が来るのを待っていればいいのです。この卦を表す他の言葉としては、「急いては事をし損じる」、「待てば海路の日よりあり」等があります。待つ事もひとつの行動であり、待つ事によりやがて幸運が訪れます。この卦は、どんな時であっても、物事を進めるためには、それ相応な準備(期間)が必要で、逆に、準備もしないで物事を無理に進めようとしても、結果的には凶となります。
総合運
たとえ、自分自身が不遇な状況や満足がいかない環境に置かれているとしても、それを嘆く事もなく、そして、憂うる事もなく、毎日、真摯な態度で日々過ごしていけば、やがては夢や希望(吉)が得られます。一方で、何かの実現を待つにあたっては、無心(無欲)な心も大切になります。マイナス思考は、可能な限り払拭して、プラス思考に徹し、そして待つ事です。そうする事で、うまくいくことでしょう。