天水訟(てんすいしょう)
訟有孚塞。惕中吉。終凶。利見大人。不利渉大川。
(しょうはまことありてふさがる。おそれてちゅうすればきち。おわればきょう。たいじんをみるによろし。 たいせんをわたるによろしからず。)
カードのストーリー
『易経』には、「恐れて中すれば吉、終われば凶」とあります。即ち、双方に誤解があるために、それが原因で争いに繋がり、更には八方塞がりの状況になる事を示す卦です。その様な状況であっても、とことん闘うというよりは、ほどほどの解決策を考えるとか様子眺めの方が、事態を打開出来る事を暗示しています。つまり、中庸の精神をもち、自分の事のみを考えず、相手の事も考えて、お互いが歩み寄れるような形で和解が出来れば吉なのです。ところが最後まで争うとなると、双方にとって無益であり、時間もお金も無駄に浪費するだけです。
総合運
あまり良い運勢とは言えません。何事につけても、思い違いや行き違いがやたらと多く、物事が順調に運びません。また、意見の対立や問題が発生しやすい時期なので、争い事が絶えません。正に誤解が誤解を生み、争いが争いを生む悪巡回の運勢なのです。それが元で、これまで良好であった人間関係にヒビが入り、悪化する可能性もあります。『易経』には、「大人を見るに利有り」とあります。目上の人の意見を求める事により、物事を進めるための妥協点を探すことが有益です。