坎為水(かんいすい)
習坎。有孚。維心亨。行有尚。
(しゅうかんはまことあり。これこころとおる。ゆきてたっとばるるあり。)
カードのストーリー
「坎」と「水」は、悩む、苦しむ、溺れるや危険、苦労という意味です。この「坎」の卦が2つ重なっているものなので、易経64卦の中でも、悪い部類の卦と言えます。まるで四方八方を水に囲まれた洪水の時の様に、進退が窮まり何をやっても上手く行かない状態です。この様な時には、無理に行動せずに、水が引く(事態が沈静化する、または、好転する)のを待つしかありません。困難が続くので、心を強く持って正しい行動を心掛けていれば、いずれ運気は好転します。(四難卦:水山蹇、澤水困、水雷屯のひとつ)
総合運
難題や危険が沢山あり、一難去ってまた一難の様に次から次への問題が発生します。強行突破をしようとすると、なお悪化しますので、今は、危険から身を守ることに専念する方がよいでしょう。厳しい状況に自棄にならずに、不屈の精神でのぞんでください。また、気持ちが定まらずフラフラすると、濁流に飲み込まれてしまいますので、信念を強く持ってください。但し、この卦は勉強に関しては、いい卦なので、この時期に何か学びに熱中するのは良い事です。