雷山小過(らいざんしょうか)
小過。亨。利貞。可小事。不可大事。飛鳥遺之音。不宣上宣下。大吉。
(しょうかはとおる。ていによろし。しょうじにかなり。だいじにかならず。ひちょうこれがいんをのこす。のぼるによろしからずくだるによろし。だいきち。)
カードのストーリー
「小過」とは、小なるもの(こと)が過ぎている、さらには、過ぎることが小さい、というような意味もあります。つまり、少々過ぎるところがある、ということです。『易経』には、「小過は、亨(とお)る」とあります。つまり、小さな物事だけは、上手くいくという卦で、上手くいくのは、小さい物事に限ります。あまりに調子に乗り過ぎて、大きな物事までも着手すると上手くいかない、失敗するという運勢です。よって、万事控えめにするべきという事を教えてくれています。もしも、大事をするのは、しばらく待ってからにして下さい。
総合運
小規模な事にはツキや運気がありますが、大きなことに対しては、良い結果が出ません。分不相応なことをしたり、多くを望みすぎたりすることで、失敗することもあります。自信過剰もいけません。自分の身の丈を知ることです。また、能力や実力以上のことに手を出すことで、悩みが増え、造反に合う、対立する、離れていく、などが起こりえます。今は、いかなる時も控えめで謙虚な態度でいるのが一番です。